2024年3月6日水曜日

役者業もコンビニバイト(社員)と一緒 実力商売ではなく信用商売

 芸術の世界では、独創的で他人とは違う、何にも囚われない自由な発想が重要です。

海外では、女モデルが上裸でよくわからないアートを発表して賑わせたりしていたり、

バンクシーの落書きを海外では高値で取引され評価していますが、

日本でバンクシーが描いたと思われるネズミの路上アートは警察に被害届が出されるなど、真面目な結果になっています。



対し、日本芸能は正社員やアルバイトととても似ています。

多くの裏事情を知らない人は、芸能だから何か人と違う事が評価されるのだろう と捉えてしまいがちですが、そうでもありません。(裏では社員と同等ですが、皆さんに見せている表の部分は変わっているんだとか、独創的で価値が高いかの様な宣伝をするので、誤解するのも無理もありませんが)


どんなところが同じなのかというと、


まず、下手したら正社員より縦(コネとか歴)社会なので、挨拶や礼儀作法がうるさいほど重要視されます。

正社員のソレとは比べ物になりません。

例えば、営業マンの様にどれくらい売上を出したかという成果を数値化できない世界なので、挨拶をとにかくして顔を覚えてもらう というのが大事になってきます。


●●(事務所)の、●●です!!!!!!本日は、よろしくお願いします!!!!


といった具合です。

おっさんおばさんならともかく、年齢が若いと とにかく”元気”というのを重要視されます。

それはもう、オーディション風景を見れば瞭然なのですが、狂気を感じるほどです。

ただでさえ、既に大御所と呼ばれる年数の長い人たちが揺るがないコネクションを確立している椅子取りゲームを、何の信用(世間にケンカを売らないか、不祥事)もネームバリューない人が奪い合うのですから血眼です。


●●をやらせて頂きました という文言もそうです。

この業界には させて頂きました症候群が蔓っています。

一周回って 慇懃無礼になっています。


その椅子取りゲームのイスを取っていく為には、”実力”などという曖昧な評価指標なんて殆ど役に立たない訳です。

そんなものより、権限を持っている監督のコネを作る、とか

名前を覚えてもらうために広告を量産したりとか、

なんとかして周りを蹴落とす といった様な、推しの子みたいな いや、ソレ以上の人の邪な思想が充満します。

(芸能ビジネスで稼ぐためには合理的な判断だと思いますが)



私はエンジニアでもあるので、正社員の世界も一応知っているんですが


日本の会社でも能力より遅刻をしない、コミュニケーション力、上に楯突かない、世間に対して思ったことを言わないなどが重要です。


こうして並べてみると、何ら芸能と変わりません。

遅刻は当然ダメですし(残業はあるけど)、共同で作品を作っていく訳ですから一人だけが尖って上手いより全体のコミュ力が大事で そもそも独創性はすごいけど会話が成立しない人に仕事の斡旋はないですし、形態は個人契約なのに正社員以上に事務所の意向は絶対的ですし、最近の世情もあって不祥事なんてしたら終わりです。


最近だと、劇団四季の25歳の女性がいじめで自殺した なんて話もあります。


芸能の世界では、この様にして信用を培って仕事を取っていく能力商売ではなく、信用商売以外に選択肢がないのです。


そこで、インターネットはバカ探知機といわれますが、良い所もあります。

動画サイトやライブ配信などの昔からあったプラットフォームが台頭している所です。


役者が一人で何かを作るというのは難しいですが、絵師や音楽などは何とか楽団に入るために権限を持った人に師事しなければならない! といった事も、

曲を世界に出すためにレコード会社に持っていかなければならない!

といったことも現代ではありません。


明日から、すべての人が クリエイターであり芸術家になることができるのです。

芸能は違いますが、芸術とは本来、独占するものではなく自由に解放するためにあるのです。


クリムトが代表をつとめるウィーン分離派の機関誌にも


我々は、大芸術と小芸術の違いを知らない。我々は、貧富の芸術と富豪の芸術を知らない。

芸術は公共のための富である。


と言っています。


誰のものでもない芸術をプロという安い言葉で洗脳し、自分たちが本物だなどと世迷い言を抜かす芸能ビジネスから解放される時が来たということです。

そもそも、歴史上 ヒトラーによる独裁政治を批判する芸術の禁止や、ある程度知名度をもった芸術ギルドのお墨付きを渡さないと画家になってはいけないなどの最悪最低な独占は繰り返されています。


ですので、不毛な争いをやめ、一人一人が誰かに金や時間を無駄に支払うことのない

クリエイターになる権利があるという事実を認めましょう。


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