2024年6月30日日曜日

養成所時代に感じた最も大きな事は、レベルが低いという事

 私の目的は人気を得る事でも、金を得る事でも、事務所に所属するという肩書を持つ事でも無く芝居の技術を上げる事だったので、

相手にとっては利用している様な不純な動機で失礼ながら、あらゆるワークショップや体験授業に参加させていただきました。

結果的にその後、飛び級をして事務所に入った後、退所していますが。


その上で、感じたのは”私が普段やっている鍛錬の方がずっとキツイ”という事です。


もちろん、絵を沢山描けば絶対に”上達”するものではないのと同じ様に、芝居もまたやれば良いというものではありません。

これは、理由を言うと長くなるので端的に言うと”上達”したかどうかの価値観が人によって異なるからです。

した と思えばそれで良いですし、 周りがした と思っても 本人がしてない と思えばまだ終わっていません。

そういう思い込みの世界です。


こう言うと、偉そうだとか、何様だと言われてしまうかもしれませんが、承知の上で言うと誰もが感じたことのある至極単純な論理なんです。


例えば、自炊のできる人がレストランにいって料理を食べたとします。

出された料理が不味くて、或いはこの程度で高い料金設定にしているのかよ!と感じた事のある人は料理をする人であれば一度はあると思います。


芸事になると規模がデカく見えるだけで、根本はこれと同じ感覚です。


レベルが低い! と言うと、少し語弊があるのですが、単純に”熱量”って単位で見ても本当になりたいんだか、なりたくないんだか曖昧な人も多いって事です。


要するに、●●(声優、俳優)になりたい!という多くの志望者は端から見ると 何だか凄い理想と努力をしているのだなぁ と思うじゃないですか。


殆どの場合はそうではありません。(現在の当人にとってはそれが最大というだけで間違っている訳ではありません 理由は以下)


私が思うに、多くの志望者は何かキラキラして見えるその世界で声優という”肩書”を有して真っ当に働くのも面倒だからなれたらいいや程度のモノ


であって、仮になれなくても個人で切り拓いてやるとか、じゃあ英語圏で演ってやるとか

目指している方向性が、そういった事務所に所属するとか、有名になるとか、大枚を稼ぐという事ではない本質的な”役者(声優)”としての精神性ではないんだろうと言う事です。


で、ここからがミソで

これはあくまで、より本質的な役者の精神性(技術という観点)から見た感想であって、

現代的なビジネスの観点から見ると、大御所の役者ほど嫌がる答えなんですが、実は”大正解”な動機なのです。

実際に、今売れている声優の人で”陰キャだから前に出てくる俳優は無理だけど声優ならイケると思った”

って語ってる正直な人も多いですよね。

動機は不純でも、実際に売れているのだから そういう理由であってもウケるもんはウケるんです。



大御所の(よりキャリアのあるor役者としての精神性の高い)役者が ”今の声優はー” ”声優という職業を甘く見ないほうがいい”

と、言うと 裏事情を知らないオーディエンス(客)からすると、うんうんそうだね!とならざるを得ませんが、


冷静になって考えても見てください、

世間が求めているのは、”役者”としての完全性を持った本当の俳優(声優)ではありません。

歌って踊れて顔もスタイルも良くて何かしら一芸も持っているアイドルの様なマルチタレントです。


もしこのニーズから外れて、事務所という会社が いや!ウチは古典的で厳格な役者を商品にして売っていくんだ!

としたら、スポンサーや仕事をくれる依頼人が居なくなります。見向きもされなくなる。だって金にならないから。


であれば、役者や芸術というものに造詣が深くない(昨今では演ってる声優俳優自身もですが)経理畑のマネージャーや営業をかける人等が、余計に役者が役者としてあるべきスタンスなんて理解できるはずもなくて、

売れないのならそれは意味がない、だからマルチにできる人を採用しよう!となるのは当然なんです。

そうしなければ、会社は倒産してしまう。

そして、この業界に入ってくる人は昔と違ってオタクの人なので、自分が若い頃に見ていたアニメの歌って踊れるアイドル声優を使いたい!って人が仕事を依頼する会社にも、事務所にも入ってきます。


これは、ゲームでも同じです。

ゲームとして本質的に面白いかどうかよりも、ソシャゲを作って課金させまくっときゃ莫大な収益モデルとして簡単に成立する。

波に乗っかる、いや利用してこそ金は入るので。


少し脱線しましたが、これが今の声優が個性がないと言われる本懐というか、時代による価値観の乖離です。


繰り返しなりますが、悪い事ではありません。

単に、振れるステータスの値が100と定義して、役者としての芝居力は10まで落ちるが、容姿30歌30ダンス30とか、芝居ではない部分が大きくなるってだけです。

それでも売れるものは売れる。


なので、まず芸能関係の養成所や事務所に入るってことは何だか壮大な感じがしますが、冷静に現実を見るとそういう事ではなく、

現在、多くの志望者が抱えているミーハーな態度というか精神性というか器用貧乏な方が時代に合ってるんです。

時代に合っているということは、多くの声優事務所が求める人材ページに書いてもある”マルチ”とか”時代のニーズに応えられる”という要件を既に満たしている、と言えます。


なので、もしそういった業界に進みたい! という方が居れば、私達の様にマイナーだが本質的な考え方ではなく、フラットでミーハーな方がよりなりやすいですよ。

音楽用語みたいですねw


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